底地の歴史 前編


今まで底地に関して様々な視点からお話してきました。
ただ、どういう歴史を辿って現在の底地や借地権の仕組みができあがったのか、多くの方は知らないかと思います。
そこで、今回から3回にわたって底地の歴史についてお話し致します。

では、まず明治まで遡りましょう。皆さん歴史の授業で習ったかと思いますが、明治には地租改正が行われました。今まで米で納められていた税が、現金納付に変わったのです。当時の税額は高かったため、保有するよりも借地が好まれるようになりました。
そして、日清戦争と日露戦争が起こります。戦争需要が高まった都心部には人々が流入し、土地の価格も高騰しました。土地の需要が増したことで、権利の弱い借地権者の無理な立ち退きが相次ぎました。
そこで明治42年に建物保護法が制定されます。この法律によって、借地上にある建物の登記がなされることで、借地権をもって新しい地主などの第三者に対抗できるようになりました。

そして、後の大正10年に借地に関する法律である借地法が初めて制定されることになります。どうしてこのような法律が制定されたのでしょうか。この歴史の続きは次回お話ししようと思います。お楽しみに!